商品説明動画は難しい?わかりやすく伝える方法

商品の魅力や使い方を説明しづらい企業へ、映像で理解しやすく伝える構成を解説

この記事のポイント

1. 「商品説明動画は"全部説明する"のではなく、"一番のつまずきポイントを1つ解消する動画"にするとうまくいく」

2. 最も重要なのは、「消費者視点の課題→解決→デモ→証拠→行動」の5パートで構成し、1〜2分に絞り込むこと

3. よくある失敗は、「スペックを読み上げるだけ」「機能を順番に紹介するだけ」「使う場面が一切イメージできない」商品説明動画を作ってしまうこと

この記事の結論

一言で言うと、「商品説明動画は、"課題提起→解決策→デモ→証拠→CTA"の5パート構成に変えるだけで、理解度と購入率が目に見えて変わります」。

最も重要なのは、視聴者の"分からない・不安"を起点に構成を決め、スペックではなく「使うとどう楽になるか」を映像で見せることです。

失敗しないためには、「1本1メッセージ」「1〜2分の尺」「具体的な使用シーン+証拠(数字・声)」の3つを守り、用途別にシリーズ化していくのがおすすめです。


なぜ商品説明動画は"分かりやすさ"でつまずくのか

夜中にカートを閉じてしまう"もやもや"

EC担当や営業の方自身が、「自社の商品説明動画を見ていて途中で閉じてしまう」という話はよく聞きます。

夜、ベッドに横になって、他社のLPリサーチをしているつもりが、気づけば自社サイトのカート画面を開いている。商品説明動画を再生しながら、「悪くはないんだけど、これで買うかな…」とつぶやいて、一度停止ボタンに指が伸びる。再生バーをすこし動かして早送りし、「長いな」と小さく息が漏れ、結局タブを閉じてしまう。

よくあるのが、こんな構成です。

  • 冒頭からいきなり商品の全体カット
  • スペックや機能を順番に読み上げる
  • 最後に価格とキャンペーン情報だけをテロップで表示

商品説明動画の成功事例を分析した記事では、「この順番だと視聴者の共感が生まれず、視聴完了率が低くなる」と指摘されています。視聴者の心の中では、「それで、これが自分の何を解決してくれるの?」という問いがずっと残ったままなのです。

実体験①:機能を全部見せたのに売れなかった動画

あるBtoBサービスの説明動画でも、似た失敗をしました。

そのサービスは、業務効率化のクラウドツール。クライアント側の担当者からは、「この機能も、あの画面も、できれば全部見せたい」とリクエストがありました。それに引っ張られ、30以上ある機能の中から"代表的な15機能"を2分半に詰め込んだ構成を作ってしまったんです。

リリース後、1か月で再生回数自体はそこそこ伸びましたが、資料請求率はほとんど変わりませんでした。営業担当に「正直なところ、あの動画を見ても"で、何が楽になるの?"って聞かれることが多いんですよね」と言われたとき、頭の中で「やってしまった」と冷や汗が流れたのを覚えています。

数字で見ると、動画視聴後の資料請求率は1.1倍程度。決してゼロではないが、「期待していたほどではない」という微妙な結果でした。そこで、構成を大きく変えることになります。

よくある失敗パターン3つ

商品説明動画を専門に解説する記事でも、失敗パターンは大きく次の3つに整理されています。

  • 機能羅列型:機能を順番に紹介するだけで、「どんな悩みが解決されるか」が見えてこない
  • 自己満足デモ型:操作画面の細部ばかり映し、視聴者にとっての"ベネフィット"が見えない
  • 尺オーバー型:3分を超えてしまい、視聴者が途中で離脱する

動画マーケティングの専門記事では、「商品紹介動画は1〜2分が最適で、情報が多い場合はシリーズ化する」とも書かれています。「全部説明したい」という気持ちが、かえって分かりにくさと離脱を生んでいるのです。


わかりやすく伝える商品説明動画の構成

ステップ1:課題提起→解決策→デモ→証拠→CTAの5パート

購入率を上げた商品紹介動画を分析した記事では、「課題提起→解決策→デモ→証拠→CTA」の5パート構成が、90秒版の基本テンプレートとして紹介されています。

パート目安時間内容役割
1. 課題提起約10秒「こんな場面で、こんな不便はありませんか?」共感を引き出す
2. 解決策約15秒「この商品なら、その不便をこう変えます」期待感をつくる
3. 商品デモ約30秒実際の利用シーン・手元の動き使用後をイメージさせる
4. 証拠・実績約20秒数字・お客様の声・比較信頼性を補強する
5. CTA約15秒「今すぐ◯◯で詳細を見る」行動を促す

商品説明動画の作り方を解説する複数の文献も、「視聴者の悩みを提示し、その解決策として商品を紹介する順番が重要」と強調しています。

前述のクラウドツール案件で再構成した際も、この5パートに合わせました。具体的には、「毎日の報告書作成に1時間以上かかっている」という共感シーンから入り、「このツールなら3クリックで済む」という解決策を提示。実際の操作デモを30秒程度に絞り、「導入企業の平均作業時間が60%削減」という数字と、ユーザーインタビューを添えました。

構成を変えた後、同じLP上での資料請求率は約1.8倍になりました。社内の営業からも、「動画を見たお客様の方から"例の3クリックのやつ"と話し始めてくれる」と喜びの声が上がり、「あのとき"全部の機能紹介"を捨てて良かった」と心底思いました。

ステップ2:使用シーンを"具体的な一日"に落とし込む

商品説明動画のコツとして、「使用シーンを具体的に想定し、日常の中でどう役立つかを見せること」が繰り返し強調されています。

制作会社が現場で大事にしているのも、この「生活の具体化」です。例えばキッチン用品なら、「休日の朝、子どもが"パンおかわり!"と言う声がする中で、ワンタッチでフタが開く様子」を映す。BtoBのツールなら、「退勤前にPCの前でため息をつきながら報告書を書いていた人が、同じ時間で早く帰る準備をしている様子」を見せる。

商品紹介動画の事例をまとめた記事でも、「視聴者が自分の生活に当てはめやすいほど、動画の説得力は高まる」と指摘されています。

現場の声として、とあるEC担当者はこう話してくれました。

「前は、スタジオ撮影で"きれいな商品カット"ばかりを使っていたんです。でも、制作会社さんに"正直なところ、実際に使っているシーンを見たいです"って言われて、社員の家で撮影させてもらって。そしたら、問い合わせで"あの動画みたいに、朝忙しいときに使いたくて"と言われることが増えました。」

この一言に、使用シーンの力が凝縮されています。

ステップ3:証拠として"数字"と"顧客の一言"を入れる

商品紹介動画のベストプラクティスでは、「証拠と実績」のパートに、数字やお客様の声を短く入れることが推奨されています。

数字の例

  • 「導入企業の平均作業時間が60%削減」
  • 「リピート率85%」
  • 「累計販売数10万個」

顧客の一言の例

  • 「夜の片付けの時間が、15分短くなりました」
  • 「家族との会話に、"あの道具、便利だね"という話題が増えました」

「価値提案を明確にし、その価値を裏付けるデータや証拠を示すことで説得力が高まる」とも書かれています。

制作会社の現場でも、撮影の合間にお客様に一言だけコメントをもらうことで、「カタログ文では出てこない言葉」が撮れることがあります。正直なところ、こうした生の一言は、作り込んだナレーションよりも記憶に残ります。


他の選択肢との比較と、「商品説明動画を作る意味」

テキスト・画像だけ vs 商品説明動画

商品説明の手段には、テキスト説明・写真、PDFカタログ、動画などがあります。それぞれの特徴を整理してみます。

手段特徴メリットデメリット
テキスト+写真ECで最も一般的情報更新が容易/SEO向き使用イメージが湧きにくい
PDFカタログ詳細情報を網羅営業資料として使いやすい見られないまま終わることも多い
商品説明動画動き・音・表情で伝えられる使用シーンとベネフィットを直感的に伝えられる制作コストと時間がかかる

商品紹介動画のメリットを解説した記事では、「動画を活用することで、商品理解と共感を生み、購買を後押しできる」とまとめられています。また、LPに動画を埋め込むことで、コンバージョン率が向上した事例も複数紹介されています。

実は、動画の役割は「文字では伝えづらい"使っている瞬間"を見せること」です。紙やテキストでは、どうしても想像力に頼らざるを得ない部分を、映像で補う。だからこそ、「全部を動画で説明しよう」とするのではなく、「テキストでは伝えにくい1〜2ポイント」に絞った方が、全体としては分かりやすくなります。

実体験②:紙カタログ中心の企業が動画を足した結果

ある製造業の企業では、長年、紙カタログとPDFが商品説明の主役でした。オンライン展示会への出展をきっかけに、「動画もあった方がいい」という話になり、制作会社と一緒に商品説明動画を制作することになりました。

最初の打ち合わせで、営業部長はこう言いました。

「また騙されるんじゃないか、という言い方は大げさですが、正直、過去に作った動画はあまり使われなかったんですよ。だから、今回も"本当に意味あるのかな"という迷いはあります。」

そこで、「紙やPDFでは伝わりにくい"操作の簡単さ"」に絞った90秒動画を作ることにしました。構成は先ほどの5パートです。

オンライン展示会後にログを分析すると、「動画視聴後に資料ダウンロードをしたユーザー」の割合は、動画を見ていないユーザーの約1.7倍でした。特に、デモ部分で見せた「ワンタッチ操作」のシーンが印象に残ったようで、チャットでの質問でも「動画で見たあの操作について詳しく知りたい」というメッセージが増えました。

翌朝の社内ミーティングで、営業部長が「実は、あの動画を見せたあとの商談は、説明が半分で済むんだよ」と、少し照れくさそうに話していたのが印象的でした。

制作会社に頼むメリット・デメリット

商品説明動画を作るとき、自社内(もしくはAIツール)で作る方法と、制作会社に依頼する方法があります。

方式メリットデメリット
自社+AIツール低コスト/スピード構成が自己流になりがち/視聴者目線が抜けやすい
テンプレ動画サービス定型構成で楽/短納期商品ごとの"ストーリー"が出しにくい
ローカル・クリエイティブ企業取材・構成から伴走/現場の声を拾える企画〜撮影〜編集の費用と時間が必要

ローカル・クリエイティブ企業は、名古屋発として、企業の「伝えたいこと」を洗い出し、世間の常識と制作者の常識を一致させることを大切にしています。商品説明動画でも、「何をどう見せれば、初見の人にも分かりやすいか」を、現場の視線から一緒に組み立ててくれるのが特徴です。

迷っているなら、まずは自社で作った商品説明資料や既存動画を見せて、「どこをどう変えれば伝わりやすくなるか」を診断してもらう相談から始めるのも現実的です。


よくある質問

Q1:商品説明動画の長さはどれくらいが最適ですか?

多くの専門記事で、1〜2分程度が最も視聴完了率と情報量のバランスが良いとされています。情報が多い場合は、テーマ別にシリーズ化する方が効果的です。

Q2:1本の動画に複数商品をまとめても大丈夫ですか?

結論として、購入率を高めたいなら「1動画1商品」が基本です。まとめ動画は比較には便利ですが、個別の商品理解は浅くなりがちです。

Q3:自社でスマホ撮影した素材でも、商品説明動画になりますか?

はい、構成と編集次第で十分に"使える動画"になります。重要なのはカメラの性能より、「何をどの順番で見せるか」と「音声・テロップの分かりやすさ」です。

Q4:BtoBの商材でも商品説明動画は有効ですか?

有効です。BtoB向け商品紹介動画の事例をまとめた記事でも、オンライン展示会や営業前後のフォローに動画を活用する企業が増えていると紹介されています。複雑なサービスほど、動きで見せる価値があります。

Q5:商品説明動画の制作費はどれくらい見ておけばいいですか?

制作会社にもよりますが、一般的な商品紹介動画は、企画〜撮影〜編集まで含めて30〜100万円程度のレンジが多いとされています。アニメーション中心か、実写かによっても大きく変わります。

Q6:どのタイミングで動画制作会社に相談すべきですか?

「テキストや写真では魅力が伝えきれていない」「営業で同じ説明を何度もしている」「LPの離脱率が高い」と感じているなら、構成の相談をするタイミングです。完成イメージがぼんやりしていても大丈夫です。

Q7:商品説明動画の効果はどうやって測ればいいですか?

ECやLPであれば、動画視聴の有無でCVRを比較する、視聴完了率を確認する、動画視聴後の問い合わせ率を見る、といった形で効果測定できます。

Q8:商品説明動画と企業PR動画はどう使い分ければいいですか?

企業PR動画は「会社全体の信頼・世界観」を伝える役割、商品説明動画は「具体的な購入判断」を後押しする役割です。迷ったら、まずは売れ筋商品の説明動画から始めると成果が見えやすくなります。


まとめ

  • 商品説明動画が難しいと感じる一番の理由は、「機能一覧を全部見せようとして、視聴者の課題や使用シーンが置き去りになる」ことにある
  • 成功している商品紹介動画は、「課題提起→解決策→デモ→証拠→CTA」の5パート構成で、1〜2分の中に"1つのつまずきポイント解消"を明確に据えている
  • テキストや写真では伝えきれない「使っている瞬間」「ビフォーアフター」「微妙なラクさ」を映像で見せることで、理解・納得・行動までの距離がぐっと縮まる
  • 名古屋・東海エリアなら、現場取材と構成から伴走し、「世間の常識と制作者の常識を一致させる」スタイルの制作会社に相談すると、商品説明の"分かりにくさ"を一緒に整理できる

PAQLAの想い

うまく言葉にできない価値を、
伝わる映像へ。

株式会社PAQLAは、ただ映像を撮る会社ではありません。
私たちが大切にしているのは、まず話を聞くことです。企業の中にある想い、技術、こだわり、これまで積み重ねてきた物語を丁寧に取材し、「何を、誰に、どう伝えるべきか」から一緒に整理します。

「自社の魅力がうまく伝わらない」
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