専門サービスを顧客が理解できる言葉に変える方法|「何をしてくれるのか」が伝わらない理由と解決策

PAQLA JOURNAL / HOW TO
VOL.04

専門サービスを顧客が理解できる言葉に変える方法|「何をしてくれるのか」が伝わらない理由と解決策

専門用語を簡単にするだけでは足りない。「課題→手段→変化」の順序から、顧客が自分事として理解できる説明へ組み替えます。

専門サービスを顧客が理解できる言葉に変える方法
TRANSLATE YOUR VALUE
「結局、あなたの会社は何をしてくれるんですか?」

営業の現場で、こう聞き返されたことはありませんか?

正直なところ、専門サービスを扱う経営者や営業担当者の多くが、この質問に直面しています。自分たちにとっては当たり前の用語や概念が、顧客には全く伝わっていない。パンフレットに書いた説明も、営業トークも、なぜか理解されない。その理由は、単に「言葉が難しい」だけではありません。

実は、専門用語を削るだけでは足りないのです。大切なのは、「誰のどんな課題を、何によって、どう変えるのか」という順序で、サービスの説明そのものを組み替えることです。自社の常識を客観視できない場合は、第三者に一度理解してもらい、その人に「翻訳」してもらう方法が最も有効です。

この記事では、製造業・IT・士業など専門サービスを扱う名古屋・愛知の経営者や営業担当者向けに、顧客が納得する説明の作り方を、具体的な判断基準と現場の実態から解説します。

3 KEY POINTS

この記事で押さえたい3つの考え方

POINT 01 「簡単な言葉」にするだけでは足りない

専門用語を削るだけでは、理解は深まりません。説明の「順序」を変えることが本質です。

POINT 02 顧客の課題から説明を始める

「誰のどんな課題を」→「何によって」→「どう変えるのか」の順番で組み替えます。

POINT 03 第三者の視点で「翻訳」する

自社の常識は客観視しづらいため、第三者による理解と翻訳が有効です。

WHAT YOU'LL LEARN

この記事で確かめていくこと

  • なぜ専門用語を削っても、顧客に伝わらないのか
  • 顧客が納得する説明に必要な3つの要素
  • 自社の説明を改善するための具体的な手順
FIRST CONCLUSION

先に結論を整理します

  • 専門サービスの説明は、「技術」から始まるのではなく、「顧客の課題」から始める必要がある
  • 説明の順序は「誰のどんな課題を」→「何によって」→「どう変えるのか」の3段階が最も理解されやすい
  • 自社スタッフだけで改善するより、第三者に一度理解してもらい、その人の言葉で「翻訳」してもらう方法が確実
01 WHY IT DOESN'T LAND

専門用語を削っても伝わらない理由|説明の「順序」が間違っている

なぜ「簡単な言葉」だけでは足りないのか

ケースによりますが、多くの企業が陥る罠は、「難しい言葉を簡単な言葉に置き換える」という作業に終わってしまうことです。

たとえば、映像制作会社が「企画構成力」を「わかりやすい映像作り」に言い換えたとしても、顧客には「それで何が変わるのか」が見えません。IT企業が「クラウドシステム導入」を「インターネット上のシステム」に言い換えても、「うちの会社にどんなメリットがあるのか」は伝わらないのです。

正直なところ、これは言葉の問題ではなく、説明の構造の問題です。

EXPERT VIEW

技術から説明する

「私たちは〇〇という技術を使って、△△という品質を実現しています」

CUSTOMER VIEW

顧客の課題から説明する

「誰が、どんなことで困っているのか」から入り、解決方法と変化につなげます。

専門家は、自分たちの技術や知識を「技術的な正確さ」から説明しようとします。「私たちは〇〇という技術を使って、△△という品質を実現しています」という説明です。しかし顧客は、その説明を聞いても、「で、それは私の課題とどう関係があるのか」という疑問が残ったままになります。

顧客の頭の中で起きていること

顧客が「結局、何をしてくれるのか」と聞き返すのは、実は以下の3つの疑問が同時に浮かんでいるからです。

  • 「これは私の課題に関係があるのか」という不確実性
  • 「他社と何が違うのか」という比較の迷い
  • 「本当に効果があるのか」という信頼の不足

つまり、顧客は「言葉がわからない」のではなく、「自分事として理解できていない」のです。

テレビディレクターの現場では、「難しいテーマを小学3年生にもわかるように伝える"翻訳者"である」という教えがあります。これは単に「言葉を簡単にする」ことではなく、「物事の本質を探り、それを噛み砕いて表現する」ことを意味しています。

専門サービスの説明も、全く同じ原理です。

02 PROBLEM → METHOD → CHANGE

顧客が納得する説明の3つの要素|「課題→手段→変化」の組み替え方

STEP
01
PROBLEM

「誰のどんな課題を」から始める

顧客が納得する説明は、必ず「課題」から始まります。

「私たちは、〇〇という課題を抱えている企業の経営者や営業担当者向けに、サービスを提供しています」という入り口です。

ここで重要なのは、「一般的な課題」ではなく、「具体的で、顧客が自分事として感じられる課題」を言語化することです。

映像制作会社なら:
「自社の技術や強みを動画で見せたいが、何をどう撮ればいいかわからない」
採用支援サービスなら:
「人手不足の中で、求人票だけでは人材が集まらず、職場の雰囲気や働く人の表情を見せる必要がある」

この段階で、顧客は初めて「あ、これは自分たちのことだ」と感じます。

STEP
02
METHOD

「何によって」を明確にする

次に、その課題に対して「何によって」解決するのかを説明します。

ここで初めて、自社の技術や手法が登場します。ただし、ここでも「技術的な正確さ」ではなく、「顧客が理解できる表現」を心がけます。

「私たちは、テレビ局出身のスタッフが、丁寧な取材を通じて、あなたの会社の本質を理解し、それを映像で表現します」

重要なのは、「何ができるのか」ではなく、「どのプロセスで、どんな姿勢で対応するのか」を伝えることです。顧客は、技術仕様よりも、「この人たちなら、うちのことを理解してくれるのではないか」という信頼感を求めています。

STEP
03
CHANGE

「どう変えるのか」を具体的に描く

最後に、「その結果、あなたの会社や事業がどう変わるのか」を描きます。

「営業の現場で、顧客が『結局、何をしてくれるのか』と聞き返すことがなくなります」
「採用説明会で、求職者が『この会社で働きたい』という感情を持つようになります」

ここで大切なのは、「売上が増える」「効率が上がる」といった抽象的な効果ではなく、「営業の現場で何が変わるのか」「採用面接でどんな質問が減るのか」といった、顧客が日々感じられる変化を言語化することです。

03 LOCAL BUSINESS REALITY

名古屋・愛知の現場から見える課題|製造業・BtoBサービスの説明の実態

「見せる素材は多いのに、伝える構成に落とし込めない」という典型的な悩み

RICH MATERIALS 素材は豊富。でも「顧客の課題を解決する説明」になっていない。
工場の設備
製造工程
品質管理
技術者の顔
現場の空気感

名古屋・愛知は、全国屈指の製造業集積地です。機械、部品、産業財、建設、BtoBサービスなど、一般消費者向けではない商品やサービスを扱う企業が圧倒的に多くあります。

こうした企業の多くが抱える悩みは、「見せる素材は豊富にあるのに、それを顧客に伝わる形に構成できない」というものです。

工場の設備、製造工程、品質管理、技術者の顔、現場の空気感など、素材は山ほどあります。しかし、それらを「顧客の課題を解決する映像」として組み立てられていないのです。

結果として、「かっこいい映像は作れるが、営業効果が曖昧」という状況が生まれています。

採用動画の需要拡大と「説明の構成」の重要性

名古屋・愛知で今後急速に伸びると見られるのが、採用動画です。

愛知県が中小企業のデジタル技術活用を政策課題として掲げており、同時に製造業・建設業・地域企業が慢性的な人材獲得競争に晒されているからです。求人票だけでは人材が集まらず、職場の雰囲気、働く人の表情、現場設備、教育体制を動画で見せる必要が高まっています。

ただし、ここでも同じ課題が浮上します。「採用動画を作ること」と「採用動画で人材が集まること」は、全く別の問題だということです。

QUESTION 求職者は何を不安に感じているか

まず、見せる側ではなく求職者の不安から考えます。

INFORMATION 何を見せれば不安が解消されるか

人・職場・設備・教育など、必要な情報を選びます。

ORDER どの順番で見せれば伝わるか

情報量だけでなく、理解しやすい順序を設計します。

採用動画が効果を発揮するには、「求職者がどんな不安を抱えているのか」「その不安を解決するために、どんな情報が必要なのか」「その情報をどの順序で見せるのか」という、説明の構成設計が不可欠です。

自社の常識を客観視できない理由

ここで、多くの企業が陥る罠があります。

自社のスタッフだけで説明を改善しようとすると、「自社の常識」から抜け出せないのです。

製造業の経営者にとって、「うちの加工精度は業界トップクラス」という事実は、当たり前の常識です。しかし、その「加工精度」という言葉が、求職者や顧客にとって何を意味するのか、なぜ重要なのか、という点は、自社スタッフには見えにくいのです。

テレビ局出身のディレクターが「取材」を大切にするのは、このためです。自社のスタッフではない第三者が、丁寧にヒアリングを重ね、「なぜそれが重要なのか」「それはどんな課題を解決するのか」という本質を探り出すことで、初めて「顧客が理解できる説明」が生まれるのです。

04 FAQ

株式会社PAQLAでよくある質問

専門用語を全部削れば、顧客に伝わるようになりますか?

いいえ。言葉を簡単にするだけでは、顧客は「自分事」として理解できません。大切なのは、「顧客の課題」から説明を始め、「その課題をどう解決するのか」「その結果、何が変わるのか」という順序で組み替えることです。

自社スタッフだけで説明を改善することはできますか?

難しいケースが多いです。自社の常識は、自社スタッフには見えにくいからです。第三者に一度理解してもらい、その人の言葉で「翻訳」してもらう方法が、最も確実で効果的です。

説明を改善するのに、映像は必ず必要ですか?

必須ではありません。ただし、複雑な工程、品質管理、技術的な内容は、言葉だけでは伝えにくいため、図解や映像で補完することで、理解度が大きく高まります。

採用動画を作れば、人材は集まりますか?

採用動画の効果は、「何を撮るか」ではなく、「求職者のどんな不安を解決するのか」「その情報をどの順序で見せるのか」という構成設計で決まります。

名古屋・愛知の製造業でも、説明の改善は効果がありますか?

はい。むしろ、製造業こそ、「見せる素材は多いのに、伝える構成に落とし込めない」という課題を抱えやすいため、説明の構成設計による改善効果が大きいです。

SUMMARY

この記事のまとめ

「結局、何をしてくれるのか」と聞き返される経験は、決して珍しくありません。むしろ、専門サービスを扱う企業の多くが、この課題に直面しています。

その理由は、単に「言葉が難しい」ことではなく、説明の順序が「技術」から始まっているからです。

顧客が納得する説明は、必ず「誰のどんな課題を」から始まります。その課題に対して「何によって」解決するのかを明確にし、最後に「どう変えるのか」を具体的に描く。この3段階の順序を守ることで、初めて顧客は「自分事」として理解できるようになります。

ただし、自社の常識は、自社スタッフには見えにくいものです。正直なところ、自社だけで改善しようとすると、同じ視点の中で堂々巡りになりやすいのです。

最も確実な方法は、第三者に一度理解してもらい、その人の言葉で「翻訳」してもらうことです。テレビ局出身のディレクターが「取材」を大切にするのは、このためです。丁寧なヒアリングを通じて、自社の本質を理解し、それを顧客が理解できる言葉で表現する。

この「翻訳者」としての視点を持つことで、営業の現場での説明が変わり、採用動画の効果が高まり、顧客との信頼関係が深まります。

名古屋・愛知の製造業やBtoBサービスの企業こそ、この「説明の構成設計」による改善の効果が大きいのです。

LET'S TALK ABOUT YOUR VALUE

専門サービス わかりやすく説明の課題を、伝わる力に変える。まずは一度お話ししてみませんか?

専門サービスは専門用語を削るだけではなく、「誰のどんな課題を、何によって、どう変えるのか」の順で組み替えると理解されやすい。自社の常識を客観視できない場合は、第三者に一度理解してもらい翻訳してもらう方法が有効である。

株式会社PAQLAによる企業取材
INTERVIEW / PAQLA

商品やサービスに確かな技術やこだわりがあるのに、営業現場や採用でうまく伝わらない。そのもどかしさは、決して情報が足りないからではなく、相手の理解に合わせた「翻訳」ができていないからです。

株式会社PAQLAは、年間100本以上の映像制作実績とテレビ局で培った取材力・構成力で、貴社の本質的な価値を掘り起こし、顧客や求職者の心に届く表現へ変換します。

PAQLAの想い

うまく言葉にできない価値を、
伝わる映像へ。

株式会社PAQLAは、ただ映像を撮る会社ではありません。
私たちが大切にしているのは、まず話を聞くことです。企業の中にある想い、技術、こだわり、これまで積み重ねてきた物語を丁寧に取材し、「何を、誰に、どう伝えるべきか」から一緒に整理します。

「自社の魅力がうまく伝わらない」
「動画を作りたいけれど、何を話せばいいかわからない」
「採用や広報で、もっと会社らしさを届けたい」

そんな悩みこそ、PAQLAが力になれる領域です。
テレビ業界で培った取材力・構成力・伝達力を活かし、あなたの会社の“当たり前すぎて気づいていない価値”を、見る人に伝わる形へ翻訳します。

映像を作る前に、まずはあなたの会社の話を聞かせてください。

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