会社紹介動画で失敗する理由は「情報過多」ではなく「伝える相手が曖昧」だから

PAQLA JOURNAL / HOW TO
VOL.05

会社紹介動画で失敗する理由は「情報過多」ではなく「伝える相手が曖昧」だから

情報を減らす前に、誰に何を伝える動画なのかを決める。まとまりのある会社紹介動画を作るための判断基準を整理します。

会社紹介動画で失敗する理由は情報過多ではなく伝える相手が曖昧だから
WHO ARE YOU TALKING TO?

会社紹介動画を作ろうとして、各部署から「これも入れてほしい」という要望が次々と集まる。事業内容、歴史、社員紹介、理念、設備、実績……。すべてを詰め込みたくなるのは自然な気持ちです。でも、そのまま撮影に進むと、結果として「何を伝えたいのか分からない映像」になってしまう。正直なところ、会社紹介動画の失敗は情報不足ではなく、「誰に何を伝える動画か」という視聴者と結論が曖昧なまま、情報を詰め込むことで起こりやすいのです。

撮影前に視聴者を一つに絞り、その視聴者に伝えるべき結論を一つ決める。その結論に必要な情報だけを残し、それ以外は思い切って削る。この判断ができるかどうかが、まとまりのある動画と、散漫な動画の分かれ目になります。
3 KEY POINTS

この記事で押さえたい3つの考え方

POINT 01 問題は情報量ではない

情報量の多さは失敗の原因ではなく、視聴者と結論の曖昧さが原因です。

POINT 02 最後に何を思わせたいか

撮影前に「この動画を見た人が、最後に何を思うか」を一つに決めることが最優先です。

POINT 03 必要な情報だけを選ぶ

各部署の要望をすべて入れるのではなく、結論に必要な情報だけを選別する判断基準が必要です。

WHAT YOU'LL LEARN

この記事で確かめていくこと

  • 会社紹介動画で情報を詰め込みすぎる失敗パターンと、その本当の原因
  • 視聴者と結論を決めるプロセスと、情報を選別する具体的な基準
  • 名古屋・愛知の企業が陥りやすい失敗事例と、それを避けるための考え方
FIRST CONCLUSION

先に結論を整理します

  • 会社紹介動画の失敗は「情報が多い」ことではなく、「誰に何を伝えるか」が決まっていないことが原因
  • 撮影前に視聴者(採用候補者か、取引先か、顧客か)と、その視聴者に最後に思わせたい一つの結論を決める
  • その結論に必要な情報だけを残し、それ以外は削る判断ができれば、まとまりのある動画になる
01 TOO MUCH INFORMATION?

会社紹介動画で「情報過多」が失敗に見える本当の理由

情報が多いことが問題ではなく、視聴者が複数いることが問題

よくあるのが、こんな相談です。「事業内容、会社の歴史、社員の顔、工場の設備、お客様の声、採用情報……すべてを入れたいのですが、動画の長さはどのくらいになりますか?」

実は、ここに落とし穴があります。情報量そのものは問題ではなく、その情報が「誰に向けた情報か」が決まっていないことが問題なのです。

RECRUIT

採用候補者

職場の雰囲気、働く人の表情、教育体制が重要です。

BUSINESS

取引先

技術力、品質管理、納期対応が重要です。

CUSTOMER

顧客

製品の特徴、使用例、アフターサービスが重要です。

たとえば、採用候補者に向けた動画なら、職場の雰囲気、働く人の表情、教育体制が重要です。一方、取引先の営業担当者に向けた動画なら、技術力、品質管理、納期対応が重要です。顧客に向けた動画なら、製品の特徴、使用例、アフターサービスが重要です。

同じ会社でも、視聴者が違えば、必要な情報は全く違う。ところが、「会社紹介動画だから、会社のことをすべて紹介しよう」という発想で作ると、複数の視聴者に向けた情報が混在してしまいます。結果として、採用候補者にも、取引先にも、顧客にも、どれも中途半端に見える映像になってしまうのです。

各部署の要望をすべて入れようとする心理

名古屋・愛知の企業からの相談では、特にこの傾向が強いです。理由は、製造業や建設業、BtoBサービスが多い地域だからです。

SALES 営業部は「営業成績を見せたい」
MANUFACTURING 製造部は「技術力を見せたい」
RECRUIT 採用部は「職場環境を見せたい」
MANAGEMENT 経営層は「企業理念を見せたい」

各部署の気持ちは分かります。でも、すべての要望を一本の動画に詰め込むと、視聴者は「結局、この会社は何をしている会社なのか」という基本的な疑問さえ、動画を見終わった後に残ってしまいます。

実は、これは動画制作の現場では非常に多い悩みです。愛知県の動画制作会社のFAQでも、相談時点で企画がなくても良いとしつつ、まずヒアリングして、目的に応じたコンセプト設計を組み立てる流れを案内している例が見られます。これは裏を返すと、企画目的が曖昧な案件が非常に多いということです。

02 WHO & WHAT

撮影前に決めるべき「視聴者」と「結論」の選別方法

視聴者を一つに絞る判断基準

撮影前に、まず問い自体を変えてください。「会社のことをすべて紹介するには、どのくらいの長さが必要か」ではなく、「この動画を見た人が、最後に何を思うか」を決めることです。

そのために、まず視聴者を一つに絞ります。採用候補者か、取引先か、顧客か。複数の視聴者に対応したいなら、複数の動画を作ることを検討してください。

01

採用候補者なら

採用候補者が「この会社で働きたい」と思うことが結論です。

02

取引先なら

取引先が「この会社と取引したい」と思うことが結論です。

03

顧客なら

顧客が「この製品を使いたい」と思うことが結論です。

採用動画なら、採用候補者が「この会社で働きたい」と思うことが結論です。営業支援動画なら、取引先が「この会社と取引したい」と思うことが結論です。顧客向けなら、顧客が「この製品を使いたい」と思うことが結論です。

ケースによりますが、名古屋の企業では採用動画と営業支援動画を分ける傾向が強まっています。理由は、採用動画が一部の大企業向け特注映像ではなく、中小企業でも導入しやすい「パッケージ化された制作商品」へ変わってきているからです。通常制作より約40%のコストダウンを訴求する商品も出ています。

結論に必要な情報だけを選別する

視聴者と結論が決まったら、次は情報の選別です。「この結論に到達するために、絶対に必要な情報は何か」を問い直してください。

RECRUIT VIDEO

採用候補者の判断に必要な情報

職場の雰囲気、働く人の表情、教育体制、給与や福利厚生、キャリアパスなど。

SALES VIDEO

取引先の判断に必要な情報

技術力、品質管理、納期対応、過去の実績、対応体制など。

採用動画の場合、採用候補者が「この会社で働きたい」と思うために必要な情報は何か。職場の雰囲気、働く人の表情、教育体制、給与や福利厚生、キャリアパスなど。一方、会社の創業100年の歴史や、全国の支店数は、採用候補者の判断にはあまり影響しません。

営業支援動画の場合、取引先が「この会社と取引したい」と思うために必要な情報は何か。技術力、品質管理、納期対応、過去の実績、対応体制など。一方、社員の個人的な趣味や、会社の福利厚生施設は、営業判断にはあまり影響しません。

この選別ができると、動画の構成が自動的に決まります。不要な情報は削り、必要な情報に時間をかける。その結果として、視聴者にとって分かりやすく、説得力のある動画になるのです。

03 COMMON FAILURE

名古屋・愛知の企業が陥りやすい失敗パターンと対策

「見せる素材は多いのに、伝える構成に落とし込めない」という典型的な悩み

COMMON ISSUE

見せたいものが多いほど、伝える軸が必要になる

名古屋・愛知は製造業、機械、部品、産業財、建設、BtoBサービスの比率が高い地域です。愛知県が全国屈指の製造集積を持つことは公的資料でも明確です。

このため、企業側は「見せる素材」が非常に多い。工場の設備、製造工程、品質管理、技術者の顔、過去の実績、お客様の声……。静止画やパンフレットだけでは伝えにくい工程、品質管理、加工技術、安全性、現場の空気感を、動画で補完する意味が大きいのです。

ところが、素材が多いからこそ、「すべてを入れたい」という誘惑に陥りやすい。結果として、「見せる素材は多いのに、伝える構成に落とし込めない」という典型的な悩みが生まれます。これは名古屋の動画制作における最も多い相談テーマです。

採用動画と営業支援動画を分ける判断

正直なところ、一本の動画で採用と営業の両方を兼ねようとするのは、無理があります。採用候補者と営業担当者では、見たい情報が全く違うからです。

今後の悩みは「作るべきか」ではなく、「会社紹介動画と採用動画を分けるべきか」「縦型に切り出すべきか」「採用ページと連携すべきか」に変わっていくでしょう。

RECRUIT

採用動画

会社説明会の映像化や一問一答形式で、職場の雰囲気と働く人の表情を前面に出す。

SALES

営業支援動画

技術紹介や工場見学に特化して、品質管理と納期対応を前面に出す。

採用動画なら、会社説明会の映像化や一問一答形式で、職場の雰囲気と働く人の表情を前面に出す。営業支援動画なら、技術紹介や工場見学に特化して、品質管理と納期対応を前面に出す。このように分けることで、それぞれの視聴者にとって説得力のある動画になります。

撮影前の企画設計が、最後の品質を決める

実務的には、撮影前の企画設計が、最後の品質を決めます。「誰に何を伝える動画か」が決まっていれば、撮影時に「この場面は必要か、不要か」という判断が明確になります。編集時にも、「この情報は結論に必要か、不要か」という判断が明確になります。

逆に、企画が曖昧なまま撮影に進むと、撮影時に「念のため、いろいろ撮っておこう」という判断になり、編集時に「どれを入れるか迷う」という状況になります。その結果として、情報過多で散漫な動画になってしまうのです。

04 FAQ

株式会社PAQLAでよくある質問

会社紹介動画と採用動画は、同じ動画で対応できませんか?

理想的には分けることをお勧めします。採用候補者と営業担当者では、見たい情報が全く違うからです。採用動画は職場の雰囲気と働く人の表情を前面に出し、営業支援動画は技術力と品質管理を前面に出す。このように分けることで、それぞれの視聴者にとって説得力のある動画になります。

各部署から「これも入れてほしい」という要望が多いのですが、どう対応すればいいですか?

撮影前に「この動画を見た人が、最後に何を思うか」という結論を一つ決めてください。その結論に必要な情報だけを残し、それ以外は思い切って削る。各部署の要望をすべて入れるのではなく、結論に必要な情報だけを選別する判断ができれば、まとまりのある動画になります。

情報が多い場合、動画の長さはどのくらいになりますか?

長さは情報量ではなく、視聴者と結論で決まります。採用動画なら3~5分程度、営業支援動画なら5~10分程度が目安です。重要なのは、長さではなく、視聴者が「結論に納得できるか」です。

撮影前に何を決めておけば、失敗を避けられますか?

視聴者(採用候補者か、取引先か、顧客か)と、その視聴者に最後に思わせたい一つの結論を決めることです。この二つが決まれば、必要な情報と不要な情報の判断が明確になり、撮影と編集がスムーズに進みます。

複数の視聴者に対応したい場合は、どうすればいいですか?

複数の動画を作ることをお勧めします。採用動画、営業支援動画、顧客向け動画のように、視聴者ごとに動画を分ける。その後、YouTube、Instagram、TikTokなど、プラットフォームごとに最適化して配信する。この方が、結果的に費用対効果が高くなります。

SUMMARY

この記事のまとめ

会社紹介動画で失敗する理由は、情報が多いことではなく、「誰に何を伝える動画か」が曖昧なまま、情報を詰め込むことです。

撮影前に、まず視聴者を一つに絞ってください。採用候補者か、取引先か、顧客か。次に、その視聴者に最後に思わせたい一つの結論を決めてください。「この会社で働きたい」か、「この会社と取引したい」か、「この製品を使いたい」か。

その結論に必要な情報だけを残し、それ以外は思い切って削る。各部署の要望をすべて入れるのではなく、結論に必要な情報だけを選別する判断ができれば、視聴者にとって分かりやすく、説得力のある動画になります。

名古屋・愛知の企業は、見せる素材が非常に多い。だからこそ、撮影前の企画設計が、最後の品質を決めます。「誰に何を伝える動画か」が決まっていれば、撮影時と編集時の判断が明確になり、情報過多で散漫な動画を避けることができます。

複数の視聴者に対応したい場合は、複数の動画を作ることをお勧めします。採用動画と営業支援動画を分ける、縦型と横型に切り出す、採用ページと連携するなど、視聴者と目的に応じた設計をすることで、それぞれの動画が最大の効果を発揮します。

LET'S TALK ABOUT YOUR VALUE

会社紹介動画 失敗の課題を、伝わる力に変える。まずは一度お話ししてみませんか?

会社紹介動画の失敗は情報不足より「誰に何を伝える動画か」が曖昧なまま情報を詰め込むことで起こりやすい。撮影前に視聴者と結論を一つ決め、その結論に必要な情報だけを残すことが重要である。

株式会社PAQLAによる企業取材
INTERVIEW / PAQLA

商品やサービスに確かな技術やこだわりがあるのに、営業現場や採用でうまく伝わらない。そのもどかしさは、決して情報が足りないからではなく、相手の理解に合わせた「翻訳」ができていないからです。

株式会社PAQLAは、年間100本以上の映像制作実績とテレビ局で培った取材力・構成力で、貴社の本質的な価値を掘り起こし、顧客や求職者の心に届く表現へ変換します。

PAQLAの想い

うまく言葉にできない価値を、
伝わる映像へ。

株式会社PAQLAは、ただ映像を撮る会社ではありません。
私たちが大切にしているのは、まず話を聞くことです。企業の中にある想い、技術、こだわり、これまで積み重ねてきた物語を丁寧に取材し、「何を、誰に、どう伝えるべきか」から一緒に整理します。

「自社の魅力がうまく伝わらない」
「動画を作りたいけれど、何を話せばいいかわからない」
「採用や広報で、もっと会社らしさを届けたい」

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テレビ業界で培った取材力・構成力・伝達力を活かし、あなたの会社の“当たり前すぎて気づいていない価値”を、見る人に伝わる形へ翻訳します。

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