社内プレゼンで動画企画を通すには?稟議用資料の作り方
動画制作の社内稟議を通すために押さえておきたい企画書のポイントを紹介
結論として、動画制作の社内稟議を通すカギは、「クリエイティブの良さ」ではなく「ビジネスとしての必然性」と「費用対効果」を、企画書と稟議書でロジカルに示すことです。
一言で言うと、動画企画を通したいなら、「おしゃれだから」ではなく「一石三鳥で成果に効く"営業資産"だから」というロジックに言い換えて説明することが最も大事です。
この記事のポイント
動画企画の社内稟議が通らない最大の理由は、「費用対効果」と「活用イメージ」が上層部に具体的に伝わっていないことです。
企画書では、目的・ターゲット・活用シーン・KPI・費用対効果までを一枚のストーリーとして整理し、「動画=資産」としての位置づけを明確にする必要があります。
稟議用資料では、「用途が限定された単発施策」ではなく、「複数部門・複数チャネルで使い回せる一石三鳥の投資」であることを数字と具体例で示すことが重要です。
今日のおさらい:要点3つ
- 社内プレゼンで動画企画を通すコツは、「現状の課題→動画で解決できる理由→期待できる効果」を定量・定性両面で示すこと
- 稟議用資料には、「目的」「ターゲット」「活用シーン」「費用対効果」「比較案」「リスクと対策」を必ず入れ、反対意見を先回りして潰しておく
- 動画を「消耗品」ではなく「2〜3年使える営業資産」と定義し、Web・営業・展示会など複数チャネルでの活用計画をセットで提案すると承認されやすくなる
この記事の結論
結論:動画制作の社内稟議を通すには、「なぜ今動画が必要なのか(背景・課題)」「動画で何をどこまで解決できるのか(目的・活用シーン)」「費用に見合う成果が期待できるのか(費用対効果)」の3点を、企画書と稟議書で筋の通ったストーリーとして説明することが不可欠です。
一言で言うと、「かっこいい動画を作りたい」ではなく、「この動画があればこの業務コストが削減でき、この売上機会が増える」と説明できた瞬間に、稟議の通りやすさが一気に変わります。
稟議の相手が「動画好きかどうか」ではなく、「数字とリスク」で判断する人だという前提で資料の構成を組み立てることがまず押さえるべきポイントです。
そのために、動画企画書には背景・目的・ターゲット・活用シーン・KPI・概算費用を、稟議書には費用対効果・比較案・リスクと対策を整理し、「一石三鳥の活用計画」として提示するのが効果的です。
社内プレゼンで動画企画が通らないのはなぜ?よくある失敗と押さえるべき基本
結論として、動画企画が社内で却下される原因は、「動画の内容」よりも「稟議用のロジック」と「活用計画」が弱いことがほとんどです。一言で言うと、稟議の場で問われているのは「面白さ」ではなく「経営資源の投資先として妥当かどうか」です。
社内稟議が通らない3つの典型パターン
動画制作の稟議が通らない理由は3つに集約されると指摘されています。
費用対効果が見えないパターンとして、「カッコいい動画がほしい」「認知を増やしたい」だけでは上層部は投資判断ができず、どの指標(リード数・CVR・商談数・採用応募数など)にどう効くのかを示す必要があります。用途が限定されすぎているパターンとして、「Webサイトに載せるためだけの動画」として申請すると「それだけの用途でこの金額?」と見なされがちで、Web・営業・展示会といった一石三鳥の活用計画を示すことが重要です。社内の理解不足(そもそも動画の効果が知られていない)のパターンとして、決裁者が動画施策の成功事例や業界トレンドを知らないケースも多く、「よく分からない施策」に見えてしまいがちです。
まず押さえるべき点は、「この3つを先回りして企画書・稟議書に書き込む」ことが防御線になるということです。
「動画=資産」という考え方に言い換える
稟議を通すために必要なのは、「動画を『消耗品』ではなく『資産』として定義するロジック」だと解説されています。
消耗品としての動画の見え方は、キャンペーンのたびに作り直し、単発イベントだけで使用、配信後はほとんど再活用されない、というものです。資産としての動画の見え方は、2〜3年使い回せるコア動画として、Web・営業・展示会・社内研修で横展開し、「説明時間削減」「問い合わせ削減」「CVR向上」など複数の成果に貢献するというものです。
稟議を通すうえで最も大事なのは、「この動画は、2年間で何回・どこで使い回せる資産か」を数字で見せることです。
企画書と稟議書、それぞれの役割と最低限入れるべき項目
動画制作には「企画書(提案書)」と「仕様書・稟議書」という複数の書類があり、それぞれ役割が違うと整理されています。
企画書(提案書)の役割は、課題と動画の方向性・狙う成果を示す「処方箋」です。主な項目として、企画タイトル、背景・課題、目的(KGI/KPI)、ターゲット、メインメッセージ・コンセプト、構成案(ストーリー)、想定使用シーン、概算費用・スケジュールが含まれます。稟議書の役割は、経営判断のための「投資判断資料」です。主な項目として、承認依頼と目的、必要な理由(他施策との比較含む)、費用対効果(試算)、ロードマップ(制作〜活用の流れ)、他案との比較(やらない場合含む)、リスクと対策が含まれます。
一言で言うと、企画書は「何をするか」を語り、稟議書は「なぜそれにお金を出す価値があるか」を語る書類です。
動画制作の社内稟議を通すには?企画書・稟議書の具体的な作り方
「背景・目的・活用シーン・効果・費用」を一つのストーリーにすることが最重要です。
STEP1 背景・課題を"数字"と"現場の声"で整理する
企画書の最初の山場は、「なぜ今、動画が必要なのか?」を説明する部分です。現状の課題を感覚ではなく数字で示します。
例として、サイトの平均滞在時間が○分で、サービス理解が浅いまま離脱している、営業1件あたりの説明時間が○分かかっている、問い合わせのうち○%が「基本的な質問」への対応になっているといった形で整理します。ここに現場からの声(営業・サポート・マーケ)を添えると説得力が増します。
まず押さえるべき点は、「動画を作りたいから課題を探す」のではなく、「既にあるボトルネックに、動画がハマる」という流れで書くことです。
STEP2 目的・KPI・活用シーンを明確にする
次に、「その動画で何を達成したいのか」を具体的な指標で示します。目的は「視聴数」ではなく「ビジネス成果」に紐づけます。
設定例として、Web経由の問い合わせ数を○%増やす、初回商談の所要時間を○%削減する、展示会での名刺獲得数を○件以上にする、といった形で整理します。あわせて、WebサイトTOP/LP、営業メール・オンライン商談、展示会ブース/ウェビナー、社内研修・オンボーディングといった複数の活用シーンも明記します。
こうした複数の活用シーンを書き出すことで、「一石三鳥の投資」であることが伝わりやすくなります。
STEP3 費用対効果・比較案・リスクと対策まで書き切る
最後に、稟議で必ず聞かれるポイントを先回りして資料に入れておきます。
費用対効果の試算として、例えば100万円の動画を3年間・年間100件の商談で使うと1商談あたり約3,300円になり、説明時間が1件あたり10分短縮されると仮定すると、年間○時間の削減=人件費換算で○円の効果として示せます。比較案の提示(三案方式)として、A案:ライト版(予算○万円・活用範囲△)、B案:標準版(予算○万円・活用範囲◎)、C案:ハイエンド版(予算○万円・ブランド強化含む)という形で提示します。リスクと対策として、仕様変更で動画が使えなくなるリスクにはテロップ・数値部分を差し替え可能な構成にすることで対応し、想定ほど再生されないリスクにはWeb・営業・展示会での具体的な露出計画をセットで策定することで対応します。
一言で言うと、「聞かれる前に答えておく」資料ほど、稟議の場で安心してハンコが押されます。
よくある質問
Q1. 動画制作の稟議が通らない一番の理由は何ですか?
A1. 費用対効果や活用シーンが具体的に示されておらず、決裁者から見ると「高い単発施策」に見えてしまうことが多いからです。
Q2. 社内プレゼンでは何を一番強調すべきですか?
A2. 動画を「消耗品」ではなく「2〜3年使い回せる営業・マーケ資産」として位置づけ、その間にどのくらい活用され、どんな成果に効くかを数字と具体例で示すことです。
Q3. 動画企画書には最低限どんな項目が必要ですか?
A3. 企画タイトル、背景・課題、目的、ターゲット、メインメッセージ、構成案、使用シーン、KPI、概算費用、スケジュールなどを含めると、社内共有と稟議がスムーズになります。
Q4. 稟議書で押さえるべきポイントは何ですか?
A4. 承認依頼と目的、必要な理由、費用対効果(試算)、ロードマップ、類似施策との比較、想定リスクと対策、関係部門の声などを整理して記載することが重要です。
Q5. 予算がシビアな場合、どう説得すれば良いですか?
A5. ライト版・標準版・ハイエンド版など複数案を提示しつつ、年換算・1商談あたり換算でコストを示し、「既存施策の予算配分を見直すことで捻出可能」など現実的な案を示すと受け入れられやすくなります。
Q6. 社内の理解不足をどう補えばいいですか?
A6. 動画マーケティングやBtoB動画の成功事例、競合他社の活用事例を1〜2枚のスライドで紹介し、「市場ではすでに標準的な取り組みになっている」ことを示すと、納得感が高まります。
Q7. 個人で小さく始める場合でも企画書は必要ですか?
A7. 必要です。1人で撮影・編集する場合でも、企画書を作っておくことで社内稟議が通りやすくなり、自分自身も伝えたい内容や構成を整理できます。
まとめ
一言で言うと、動画企画の社内稟議を通すコツは、「動画のクリエイティブ」ではなく「ビジネスロジック」を企画書と稟議書で丁寧に設計することです。
動画制作の稟議が通らない主な理由は、費用対効果や活用シーンが十分に説明されておらず「高い単発施策」に見えてしまうことにあります。企画書では「背景・課題→目的・KPI→ターゲット→構成案→活用シーン→概算費用」を一つのストーリーとして整理し、動画を"資産"として定義することが重要です。稟議書では費用対効果の試算・複数案の比較・リスクと対策を明示し、「2〜3年で何度も活用できる一石三鳥の投資」であることを数字と具体例で示すと、承認されやすくなります。
PAQLAの想い
うまく言葉にできない価値を、
伝わる映像へ。
株式会社PAQLAは、ただ映像を撮る会社ではありません。
私たちが大切にしているのは、まず話を聞くことです。企業の中にある想い、技術、こだわり、これまで積み重ねてきた物語を丁寧に取材し、「何を、誰に、どう伝えるべきか」から一緒に整理します。
「自社の魅力がうまく伝わらない」
「動画を作りたいけれど、何を話せばいいかわからない」
「採用や広報で、もっと会社らしさを届けたい」
そんな悩みこそ、PAQLAが力になれる領域です。
テレビ業界で培った取材力・構成力・伝達力を活かし、あなたの会社の“当たり前すぎて気づいていない価値”を、見る人に伝わる形へ翻訳します。

